南鳥島沖のレアアースは日本の救世主になるのか!?

| EDIT

今意味なくても、こういう分野に税金使ってもらいたい!

ここ1~2か月の間に新聞、またNHKでも取り上げられている南鳥島沖のレアアースは果たして、日本の資源問題を救うことになるのか?

800px-Marcus_Island_DF-ST-87-08298.jpg



夢のある話だが、現時点では救世主にはならないだろう。”現時点”というのは将来、中国のレアアース資源も枯渇、あるいは中国の更なる輸出制限などで相場が長期的に今の水準を遥かに超えない限り、ないだろう!という意味である。

AMJの中村社長も同様のことを東洋経済オンラインに投稿していたが、なぜ現時点でありえないかというととても今の相場で採算があう訳がないからである。

2月末のNHKの特集では、中国の鉱石の4倍となる6,000ppmもレアアースが含まれている!とのことであるが、この6,000ppmというのは0.6%である。つまり、10,000tの泥を海底5,000mから引き揚げてもレアアースはたった60tだけである。

ここからが問題。60tのレアアースと9,940tの泥をどこで分離するのか? 海上で行えば、もう一度9,940tの泥を5,000mの海底に戻さないといけない。さすがに海面へ投棄する訳にもいかないだろう。それではどこか陸地の分離工場へ持っていくかというと、全く無駄な9,940tの輸送コストやばかにならない。全て60tのレアアースにコストとして乗ってくる。とても、採算に合う訳がない。

以前、日本に最後まで残っていたタングステン鉱山の採掘済み鉱石をロシアまで運び、委託選鉱をしたことがあったが、あの鉱石は世界でも断トツに品位が高い鉱石であった。含有量が10%を越えていたため、高い輸送費を払っても採算があったが、それでもタングステンの価値数億円に対し、ほぼそれに近い運賃などを払ったはずだ。このタングステンに比べ、含有量が1/16しかない南鳥島沖のレアアースでは採算は取れないだろう。

みんなの党の支部長としての駅頭時に、よく「レアアースって、日本にいくらでもあるんでしょう!もう中国に依存しなくて大丈夫じゃないの!?」というお声をいただきました。残念ながら、そういう訳でもなさそうです。ただし、こういう資源開発を将来に向けてやっているというのは、中国に対しても良いメッセージになっているはずなので、これはKeep Tryingで頑張ってもらいたい。国の多くの無駄遣いの中でも、これは将来に役立つ使い道だと期待している。

政治家の皆さん、選挙の際に言っていた無駄遣いの削減を一刻も早く実現して、こういうところの予算を増やしてもらいたい!

スポンサーサイト
Category: レアメタル

日欧米、中国レアアース輸出規制、WTO提訴へ!

| EDIT

中国レアアース規制、日欧米WTO提訴!


13日に日本政府は、米国、EUと共同でWTOに対し、中国政府がレアアース輸出を不当に規制していると提訴した。中国政府が60日以内に日欧米と協議で解決できなければ、紛争処理小委員会での審査に入るとのこと。2月1日付で『中国レアメタル輸出規制、WTO敗訴!』という記事を書いたが、今度はハイブリットカーやハイテク製品などで広く使われているレアアースで日欧米が足並みを揃えてWTOに提訴した形だ。(前回のはマグネやシリコンなどのレアメタルも入っていたが、あまり主要なレアメタルは含まれていなかった!)

中国政府は早速、レアアースの輸出規制は自国の産業保護のためではなく、資源保護と環境保全のためでWTOルールに則ったものとのコメントを出したが、自国の産業保護、海外からの技術移転を狙ったものであるのは明らかだ。

今回の政府の動きは評価できるも(こういうのって、民主党政権だからなのか?それとも優秀な経産省の官僚によるものなのか?どっちだろう!?)、問題は果たしてWTOで中国が敗訴したといって、簡単に輸出制限を取り下げるのか?ということだ。 レアアースと言っても実際にはネオジウム、サマリウム、ディスプロシウム、セリウム、イットリウムなど多くのメタルに分かれるが、中国の輸出制限(10年後半に4割削減とかよ!)により多くのメタルの価格が10倍になった。正しくはメタルそのものの価格値上げ以上に中国国内の価格に輸出に当たって必要となる輸出ライセンスの価格が暴騰した。たとえば、メタルそのものの価格はキロ5ドルなのが、輸出ライセンスがキロ50ドルして輸出価格がキロ55ドルとかあり得ない話だ。中国国内ではキロ5ドルで手に入るのが輸出市場では10倍以上となる。

これに対し、今まで日本のレアアース需要家の多くは歯を食いしばり、国内での生産に固執してきたが、電力足らない、電気も高い、法人税も高い、人口も減っていく、円高も止まらない、規制も多い国内での6重苦に愛想を尽かし、最大のレアアース生産国であり日本の技術を喉から手が出る程欲している中国(実際には手どころか?何まで出ている?)に移転しようとしている。

これを何とかするのは政治の仕事だろう!と思うが、左右バラバラ言いたい放題、政局第一で結局何も決めれない民主党政権には期待はできない・・・・


Category: レアメタル

中国レアメタル輸出規制、WTO敗訴!本当の問題は日本の6重苦

| EDIT

中国レアメタル輸出規制、WTO敗訴!


WTO(世界貿易機関)の上級委員会は30日、中国によるレアメタルを含む鉱物資源の輸出制限がWTOルールに違反するとアメリカ、メキシコ、EUが訴えた件につき、中国の違反を認定した。

中国は2000年前後から、希土類(レアアース)やタングステンなどに輸出ライセンスを敷き、その後、多くのレアメタル輸出に際し、輸出税を導入してきた。当時、WTOはあくまで世界の貿易促進のため輸入規制は問題にするが、輸出に対しては関係ないので、中国の横暴に対して打つ手はない!とよく聞いていただけに感慨深くこのニュースを読んだ。(実際、輸出関連の訴訟では二件目だとか)

ただし、この中国の敗訴によって、尖閣以降大きく取り上げられるようになった希土類(レアアース)を中心とするレアメタル問題が解決するか?というと正直なところ、あまり関係ないだろう。

というのも、今回の訴訟に含まれているのは、

- マンガン
- マグネシウム
- ボーキサイト(アルミの原料)
- コークス
- シリコンメタル
- シリコンカーバイド(炭化ケイ素)
- 蛍石
- 黄燐

であり、一般的に我々が扱う”レアメタル”は含まれていない!


とは言え、レアメタルを取り巻く状況は若干変わってきている。ギリシャ危機のおかげで世界経済も停滞気味のため、結構ジャブジャブなのである。そのため、中国の輸出規制云々・・・というのは需要家にとって一時的に大きな問題ではなくなっている。それより問題なのは、円高、高い電気代、法人税、規制・・・と六重苦とも七重苦とも言われている日本の社会構造の方である。

これまで、ハイブリッドカーなどに使われている希土類磁石メーカーは技術漏えいを防ぐため、国内生産に拘っていたが、今回の震災による電力不足やさらに値上げをしようとする高い電気代、下げることになってはいたが結局下がらない高い法人税などにより、国内生産に見切りをつけ海外生産に移転しようとしている。これは中国がレアメタル輸出を規制しているから!というのが原因でなく、トリガーを引いたのは日本自身の問題である。

経済産業省は、省を挙げて磁石メーカーの海外移転を阻止しようとしているが、根本的な問題は六重にも七重にも存在する日本で生産を続けることのネックを今の政治が解決できないことだろう。


民主党への政権交代に期待したが(もうえらい昔のことのような気がする!)、自民も民主もこの現状を打破する能力も意志もない!そう思わざるを得ない、寒い冬が今日も続いている。。。。


Category: レアメタル

回収ペットボトル、後絶たぬ中国流出、環境省「自治体名を公表」

| EDIT

回収ペットボトル海外流出問題!?


今日の産経新聞に「本来、日本国内でリサイクルに回さないといけない回収ペットボトルが海外、大半が中国に流れている!環境省は海外に横流ししている自治体名を来年度から公表することを決めた」との記事が出ていた。

なんでも「容器包装リサイクル法によると、家庭から出たペットボトルは市町村が回収し、飲料・食品メーカーなどで構成する国の指定法人「日本容器包装リサイクル協会」に引き渡すことになっている。同法は企業に廃棄物の削減義務を課し、再資源化を促す目的で制定された。協会が市町村と業者の仲立ちをし、業者に入札を通じてペットボトルを売却、業者が再商品化する仕組み」だそうだ。

まず、問題なのは法律でそう決まっているのであれば、それを守らないのであれば罰則(名前の公表って、痛くも痒くもないんじゃない?)で縛るのが筋では?また、逆にこの財政難に安い値段でしか買わない「日本容器包装リサイクル協会」に引き渡す自治体の方がおかしいと考える人もいる気もする。

この問題は、レアメタルのリサイクルにも関連する。今、経済産業省はレアメタルのリサイクル関連に年間1,000億円もの予算をつけて、リサイクル設備を導入するメーカーに補助金を出しているが、肝心のスクラップの回収が追い付いていない。ペットボトルと同じく結構な量が海外に流出している。なぜなら、入札の際に高値で落とせるのはやはり海外での処理を行う業者なのだ。まず、どこで処理を行うにしても処理後の評価額は基本的には同じだ。そこから処理費を引いたものが応札額になるが、どうしても日本での処理を行うとなると処理費がかかり、入札では負けてしまう。こういう状況下でハードだけ入れてもソフトがなければ、宝の持ち腐れとなってしまう。そこで必要となるのは、戦略的にペットボトルでもレアメタルでも資源の回収・リサイクルは国内で行うという方針を持ち、国内での処理業者に法人税減免や補助金、何等かのアドバンテージを出せるように支援をするべきだ。また、中国がレアアースなどでやっているような輸出税や輸出ライセンスも有効かもしれない。どの方法をどう組み合わせれば、回収業者もやる気が出て(何もしなくても補助金で食っていけるとなるのは避けないといけない!)、回収量も増え、結果として日本に資源が残るようなスキームの構築が必要である。

話をペットボトルに戻すと、「公益財団法人 日本容器梱包リサイクル協会」がコストを上げているということはないだろうか?天下り法人では?と思ってみてみたが、役員名簿見てもわからないが、どうなんだろう?詳しい人教えてください^^; でも、 回収も全て民間がやった方が競争原理働いて良いんじゃないかな?



Category: レアメタル

川崎重工、潮流発電、潮の満ち引きで発電!NEDO補助金

| EDIT

川崎重工、潮流発電システム開発へ!


太平洋の海底に眠る?レアアースについては、『やっぱり無理か!?太平洋のレアアース』で紹介したが、今度は海底に風力発電のようなものを建設し、風の代わりに潮の流れで発電するという計画がある。川崎重工の案件がNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「風力等自然エネルギー技術研究開発/海洋エネルギー技術開発」において、「海洋エネルギー発電システム実証研究事業」の実施企業に採択されたとか。(しかし、NEDOの名前もそうだけど、制度の名前も簡単にすればよいのに、ウダウダ長い名前にするよね。きちんと難しい仕事やってます!というアピールのためとしか思えない!)

biz11101914240011-p1[1]
潮流発電システムの完成図 ≪川崎重工ホームページより≫


問題は果たして海水の中に設置して耐えれる設計にするとコストとして合うのか?ということだが、チタンなんかも大量に使うことになるはずだ。チタンは主に合金として航空機用材料に使われるが、日本は合金の生産はあまり多くなく(合金強いのはアメリカとロシア)、化学プラントなどに使われる純チタンが多い。新たに日本で需要が大量に発生すれば、原料となるチタンスポンジの増産にも繋がり、日本のチタン産業にも追い風となる。

数百キロワット程度の装置を沖縄沖に設置するらしいが、費用の2/3はNEDOの補助金で賄われるらしい。出所は我々の税金なので、将来の商業生産に是非とも繋げてもらいたい!

将来は、海底潮流発電からの電力を利用して、海底のレアアースやメタンハイドライドなどの開発に繋がるとさらによいね!← これはちょっと跳び過ぎか!?


Category: レアメタル
  • »
↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。