レアメタル生産国すら自給出来ない日が来る。

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ルーのないカレー屋になってしまう!?

先日、「地滑り的レアメタルの構造変化」で書いたように、今回の動きは従来見られた季節要因による相場変動以外の変化が水面下で起こっていると考えるべきである。そう考えないと非常に危険だ。

水面下というと何やら、特別の知識や見識がないとわからないような言い方になるが、簡単に言うと中国など資源(供給)国が単に資源消費国になっただけだ。

今までの関係では、

  ≪資源消費国≫ 日欧米 ≦ ≪資源供給国≫ 豪、中国他多数の発展途上国

という関係だったのが、

  ≪資源消費国≫ 日欧米 + 中国などBRICs他 ≧ ≪資源供給国≫ 豪、中国(兼)他

となっただけである。

冒頭にカレーの話をしてしまったので、この状況をカレー屋に例えて言うと、日本は今まで、世界一美味しく、安いカレーを作っていた。材料の大半は輸入品だが、綿密なルーの配合や巧みに新しいメニューを開発し、世界を席巻してきた。しかし、ルーは中国など限られた国からの輸入に頼っていた。その中国が経済発展してしまったため、13億の中国人がカレーを消費するようになってしまったのだ。(ややこしいので、この例えにはインドは使わない。)そして、尖閣騒ぎなどでルーの輸出が止まったのだが、何も今回急に思いついて嫌がらせをしているのではなく、国内での消費分に回すだけでも精一杯になりつつある状況を理解しなければならない。既に輸出ライセンスなどで輸出量の削減は10年前から始まっていたのだ。つまり、早かれ遅かれ、中国からのルー輸出はなくなっていくものであり、今回の尖閣騒ぎは単なる切っ掛けに過ぎないだ。

このことは普通に考えれば、10年前から予測できることであり、何も急に輸出を絞ってきた中国がけしからん!と一方的に言うことはできないだろう。当然、中国に出してくれ!とは言わないといけないが、責めるべきなのは、その準備を十分にしてこなかった我々なのである。

果たして、日本は今後とも世界一のカレーを作り続けるのだろうか?それとも我々の子供達はMade In Chinaのカレーを食べることになるのであろうか?(やっぱ、カレーの例えはまずかったかな?インド人に怒られる^^)


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Category: レアメタル
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