海底レアメタル採掘へ!ほんとに出来る?

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海底レアメタル採掘へ! ほんとに出来る?

7日の読売新聞に「海底レアメタル採掘へ 沖縄・小笠原に深海ロボ」という記事が載っていた。(しかし、もうレアメタルの記事が一面に出るのも普通になったきた!)

上手く行けば、約10年後に商業化とのことだ。このことは、私の本「ひとり総合商社が行く!―レアメタル争奪戦の裏側」の215ページ『日本が誇る秘密兵器』でも似たような話を書いたが(宣伝しつこくてすいません^^;)、是非実現させてもらいたい。

民間企業が単独でやるにはあまりにもリスクが大きく、こういう開発をJOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)が国の資金でやるのには賛成だ。あそこは優秀な人が多い(はずだ)が、国の機関特有の組織のための組織で非効率なことばかりやっているところもあるが、こういうことはドンドン進めていくべきだ。

ただし、技術的にクリアしないといけない点も多い。母船から約1,000m下の海底までパイプを伸ばし、深海採掘ロボット(もうSFの世界。まさに昔見て好きだった映画のアビス <完全版> [DVD]だ!)で採掘し、それを深海ポンプで母船まで組み上げる。仕組みはシンプルだが、これは非常に困難だ。一般的にレアメタルの採掘は露天掘り(鉱脈が地表に近く、地面をそのまま掘っていく。段々畑みたいなやつ)か坑道掘り(穴を掘っていくやつ。← こっちの方が鉱山って感じ)の2種類がある。多くの場合、最初露天掘りで採掘していき、地表に近い資源を掘り尽くした後に坑道掘りに移行していく。私がよく行くロシアのタングステンの鉱山でも海抜760m付近で露天掘りを開始し、その後、地表560m付近に横穴を作り、そこから下に掘り進め、今260m地点で採掘しているが、何が一番のネックかと言うと採掘そのものよりも、採掘した鉱石を地表に上げることなのである。硬い岩盤の中の竪穴に設置した巻き上げ機で上げるのでも大変なのに、海中で1,000mもの距離を引き上げるとなると、もうシルクドソレイユ的偉業となる。これはさすがにどこかの国の将軍様でも出来ないだろう。

資源のない日本は今、中国などの資源国の恫喝的外交には屈しざるを得ない状況だが、10~20年後の世界では、今打ちつつある諸策が実を結び、『じゃあ、結構。謝々。再見!』と言えるようになっていることを期待する。逆に今の資源国の資源が枯渇しつつある中、今資源のない日本が資源国になっていることを夢見ている。




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