『日本の大問題が面白いほど解ける本』、『日本経済のウソ』

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『日本の大問題が面白いほど解ける本』
『日本経済のウソ』  高橋 洋一著



とうとう、中国にGDPを抜かれ、42年ぶりに日本が世界3位に転落してしまった。
10年前には中国のGDPは日本の数分の一であったが、中国が毎年10%成長を続ける間、日本はバブル崩壊から立ち直れず、いまだにデフレに苦しんでいる。その結果が今回の逆転である。

企業が悪いのか?、政治が悪いのか?、官僚が悪いのか?、悔しいので、最近、経済や政治関連の本をよく読んでいる。その中で面白い本があったので、紹介したい。「日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える (光文社新書)」と「日本経済のウソ (ちくま新書)」の二冊だ。図書館の検索サイトで適当にピックアップして選んだので、あとで気が付いたが、どちらも高橋洋一という元官僚の経済学者が著者だ。今は「政策工房」というシンクタンクの会長をしている。





この高橋さん、なかなかわかりやすく日本が抱える国の多額の借金の状況などを説明してくれているのだが、最も印象に残っているのが、デフレ脱却の方法とそれを阻もうとする日銀の姿勢である。

高橋氏の主張は、実質成長率2.0%+物価上昇率(インフレ率)2.0%の名目成長率4.0%を達成できれば、税収が金利の上昇分を上回り、日本が抱える借金問題やデフレも解消する(インフレが2.0%だから)という非常に明快なものだ。そして、それを阻もうとするのが、世界でもトップクラスの物価上昇制御能力をもっている日銀で、どういう訳か?日銀がその能力をして、-1.0%~0%のデフレ状態を維持しているらしい。ただし、政治が日銀にインフレ目標を設定しようとしても、日銀の独立性を盾に首をウンと縦に振らない。本来、日銀に与えられるべきものは、手段の独立性であり、目標(インフレ目標など)は政府が決めるべきものであるが、現状、日銀は両方の独立性をもっており、早急に目標は政府が決めれるよう日銀法を改正するべきだ!とも主張している。

どちらの本にも、同じエピソードが書かれていたり、何かあると”これが国際スタンダード”という切り口が多少、鼻にはついたが、内容は非常にわかりやすく、どうして政治家が採用しないのか?不思議でならない。もう少しこの高橋氏の著作を読んでみたい。同時に反対意見の本などあれば、読み比べてみたいと思う。

今回はけっこう真面目な内容の本でした。

p.s.
しかし、これだけ経済関連の本が図書館にあるというのに、どうして浦安図書館には私の本が置いてないんだろう!? これだけ、現場感覚で書かれた臨場感のある本はないというのに!(オイオイ!)ぜひ、ここ読まれた方は、お近くの図書でリクエスト出してみてください^^

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