『ダイスをころがせ!』 真保 裕一

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ダイスをころがせ! 真保 裕一

真保 裕一のダイスをころがせ!を読んでみた。ちょうど3年前となる08年の2月末に読んで以来の2回目となる。あの当時の総理は誰だったっけ?麻生さん? 福田さん? 安倍さん? この本は選挙・政治がテーマだ。第42回衆議院選挙だから、2000年の選挙に元中央新聞記者の天知達彦が無所属で出馬。それをサポートする秘書となる親友のコマケンこと駒井健一郎が主人公だ。天知が健一郎に選挙サポートを依頼するところから、いざ投票というところまでの話を描いた本だが、その間、天知と健一郎の高校時代の同級生サキを巡る葛藤や別居中の健一郎の妻子との話などが、政治という少し硬いテーマのこの本に色をつけている。健一朗の奥さんが自分でも言っているが、気の毒なくらい悪者として描かれている。でも、いきなり勤めていた商社に辞表を書き、再就職もままならない中、親友の選挙活動応援したいと言い出したりした日にゃあ、どこの嫁でも切れるわなぁ~っとも思ってしまう。

しかし、この本が出た2001年や2002年というのは、ちょうど小渕さんが倒れて密室で森総理が誕生といった政治不信の真っただ中であるが、今もその流れは全く変わっていない。自民から民主に与党が変わったとは言え、逆にひどくなったようだ。そして、その政治のつけが今の日本の低迷に繋がっていると思わざるを得ない。因果応報とは言え、10年たった今の政治が本当に国益を見据えたものにならなければ、更に10年後となる2020年の日本はいったいどうなっているのだろうか???




さて、これまで真保裕一の本は、ホワイトアウト (新潮文庫)アマルフィ栄光なき凱旋〈上〉 (文春文庫)栄光なき凱旋〈中〉 (文春文庫)栄光なき凱旋〈下〉 (文春文庫)覇王の番人 上覇王の番人 下など読んできたが、共通して言えるのは、読むと面白いのだが、読むには結構覚悟が必要という点だ。例えて言うと、全て”明朝体”で書かれているというか、”ゴシック体”で書かれた軟派な雰囲気ではない。そのため、読み始めるまでに時間がかかてしまったり、ついついもっと軽いノリの本(伊坂幸太郎など)を読んでしまうのだ。物怖じしてしまう時があるというのが良いかも。ただし、フォローする訳ではないが、読み終えると新保裕一が真面目に(硬派に)書いた本をこっちもちゃんと読んだぞ!という達成感があり、悪くはないんだけどね。ただのめり込むまで少し硬いのも事実^^;

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