南鳥島沖のレアアースは日本の救世主になるのか!?

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今意味なくても、こういう分野に税金使ってもらいたい!

ここ1~2か月の間に新聞、またNHKでも取り上げられている南鳥島沖のレアアースは果たして、日本の資源問題を救うことになるのか?

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夢のある話だが、現時点では救世主にはならないだろう。”現時点”というのは将来、中国のレアアース資源も枯渇、あるいは中国の更なる輸出制限などで相場が長期的に今の水準を遥かに超えない限り、ないだろう!という意味である。

AMJの中村社長も同様のことを東洋経済オンラインに投稿していたが、なぜ現時点でありえないかというととても今の相場で採算があう訳がないからである。

2月末のNHKの特集では、中国の鉱石の4倍となる6,000ppmもレアアースが含まれている!とのことであるが、この6,000ppmというのは0.6%である。つまり、10,000tの泥を海底5,000mから引き揚げてもレアアースはたった60tだけである。

ここからが問題。60tのレアアースと9,940tの泥をどこで分離するのか? 海上で行えば、もう一度9,940tの泥を5,000mの海底に戻さないといけない。さすがに海面へ投棄する訳にもいかないだろう。それではどこか陸地の分離工場へ持っていくかというと、全く無駄な9,940tの輸送コストやばかにならない。全て60tのレアアースにコストとして乗ってくる。とても、採算に合う訳がない。

以前、日本に最後まで残っていたタングステン鉱山の採掘済み鉱石をロシアまで運び、委託選鉱をしたことがあったが、あの鉱石は世界でも断トツに品位が高い鉱石であった。含有量が10%を越えていたため、高い輸送費を払っても採算があったが、それでもタングステンの価値数億円に対し、ほぼそれに近い運賃などを払ったはずだ。このタングステンに比べ、含有量が1/16しかない南鳥島沖のレアアースでは採算は取れないだろう。

みんなの党の支部長としての駅頭時に、よく「レアアースって、日本にいくらでもあるんでしょう!もう中国に依存しなくて大丈夫じゃないの!?」というお声をいただきました。残念ながら、そういう訳でもなさそうです。ただし、こういう資源開発を将来に向けてやっているというのは、中国に対しても良いメッセージになっているはずなので、これはKeep Tryingで頑張ってもらいたい。国の多くの無駄遣いの中でも、これは将来に役立つ使い道だと期待している。

政治家の皆さん、選挙の際に言っていた無駄遣いの削減を一刻も早く実現して、こういうところの予算を増やしてもらいたい!

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