レアアース輸出規制、経産省WTO提訴検討、しかし菅総理・・・

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中国レアアース輸出規制をWTO提訴検討

ちょっと時間あいてしまったが、先週5日にWTOの紛争処理委員会が中国の9種の鉱物資源の輸出規制がWTO違反との判決を出した。2009年にメキシコ、米国、EUが訴えたもので、対象はボーキサイト、コークス、ホタル石、マグネシウム、マンガン、シリコンカーバイト、シリコン、黄リン、亜鉛で、輸出ライセンスで輸出数量を厳格に管理しているレアアースやタングステンは含まれていない。中国側は資源保護のための規制と反論したが、根拠がないと退けた。

2009年というと尖閣騒ぎの1年前の話だったが、日本の経産省としては中国との間に必要以上の摩擦をおこして、更にレアアースが入って来なくなることを恐れ、米国やEUとの共同歩調は取らなかった、と言うよりは取れなかったのだろう。ただし、2010年、2011年と更に輸出ライセンス(EL)での管理は強化され、輸出量の削減が続く中、尖閣以降の脱中国の流れで一定の成果が出ていることや中国と東南アジア諸国との南沙諸島問題などでの対立などの国際政治バランス上、チャンスと思ったのか?海江田経産大臣もレアアースの輸出規制をWTOに提訴することを検討していると発表した。提訴までには時間がかかるだろうから、次に中国行く時に改善を要求するとも言っている。原発問題などで菅総理に梯子外されたり、苦労しているようだが、なかなか良い仕事もしている。実際には経産省の役人が頑張っているのだろうが、有能なやる気のある役人を使いこなすのが、政治家の仕事なんだろう。脱官僚だ!だけ言って官僚使わないってのが政治主導とかはおかしいよね。

さて、今、問題になっているのは輸出ライセンスによって輸出量が削減されていることだが、それ以上に深刻なのが中国内外でのレアアース価格差が異常なまでに拡大し、磁石メーカーなどのレアアース需要家が中国での生産に移らざるを得ない状況になっていることである。例えば、レアアースのあるものなどは、中国国内ならキロ当たり5ドル程度だが、輸出するためのライセンスの価格がキロ当たり50ドル程するものだから、輸出価格は55ドル以上、つまり5ドル vs 55ドルとなる。これなら、中国との競争には勝てない!中国で作るしかないか・・・となる訳だ。

それに拍車をかけているのが、日本の電力供給問題でもある。今まで歯を食いしばって国内で頑張ってきたが、電力問題が国内生産に引導を渡そうとしている。それを何とかしようと原発再開を目指す経産大臣とそれを妨げようとする菅総理。本当に今のままなら日本の将来真っ暗だ>< 中国の覇権主義がどうだというより、日本の政治の問題である。

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Category: レアメタル

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