レアメタル備蓄の問題点

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儲かりまっか!ぼちぼちでんな的レアメタル国家備蓄のすゝめ!

日本の国家備蓄の問題点として、数量が足らない、品種も足らないということは既に紹介したが、それ以上に問題となっているのは、運用の問題である。

これは、国家備蓄の運用に限ったことだけではないが、兎に角、日本全体で組織疲労が甚だしい。非常に歩留りが悪く、対応も鈍いのだ。高度成長期に国が民間を引っ張って、官民挙げて日本株式会社として邁進していた時代(← 悲しいことだが、今の中国はこういう状態である!)そのままなのだ。二人三脚で全力疾走していたのが昔であるが、今やそのままおっちらおっちら歩きながら、元気な中国や必死な韓国に抜かされようとしているのである。

さて、備蓄の話に戻るが、運用しているのは経済産業省傘下のJOGMEC(独立行政法人 石油天然ガス・鉱物資源機構)である。実際に備蓄を担当している方々は、国を憂れる気持ちを持ちながら如何に役に立つ備蓄にしていこうと日々努力されているが、現場での努力がなかなか反映できない体制になっている。結局、経済産業省からの予算があり、その枠内で予め決まっているため、経済産業省の予算執行団体となっているのである。

本来、備蓄とは、予算や年度の枠など関係なく、安い時に買い、高い時に放出する。これは決して利益を取るのが目的ではない。レアメタルの場合、相場高騰時にはいくら値段を出しても全く買えないこともあるため、高騰した市場価格で放出しても、それだけで皆ハッピーなのである。そこで結果的に得た利益をまた次の相場低迷時に備蓄の買い増しに充て、次の高騰時に更に・・・と続けていけば、結果として元手はいらないのである。何やら国がやることで、利益を取ってはいけないという思いでもお上にはあるような気もする。

ただ、この発想で今から運用しろ!と言っても経済産業省傘下の独立(ほんとに独立?何から独立?)行政法人としては予算と年度という縛りがあるため、できないのが現実だ。必要なのは、独立行政法人で備蓄を運用するのではなく、国が株式を持つ形の企業(半分を実際にレアメタルを使う民間企業としても良い)が自由な発想で運用できるようにすることである。あるいは、経済産業省から防衛省に所管を移し、経済安全保障として、完全に機密のベールの中で運用するのも良いだろう。戦闘機数基の予算があれば、かなりの規模での備蓄運用ができるだろう。実際に尖閣問題含め、戦闘機の出番となるような事態を考えれば、コストは安いものである。

何もアメリカのやり方が一番とは思わないが、こと備蓄に関しては、アメリカのやり方は日本も見習おうべきである。あちらでは国防省の中で国家備蓄を管理し、安い時にこっそり仕入れ、高くなればぱっと売ってしまう。備蓄の数量もオープンにはしない。非常にクレバーな体制である。実際にその業務に従事している人とは面識はないが、恐らく通常(あるいはそれ以上か?)のトレーダーとしての才覚でやっているのであろう。

国家備蓄の話ではあったが、最初に言ったように日本が抱える深刻な組織披露の問題でもあり、何か一つ、歯車が逆回転していけば、事態が改善していかないか?と日々期待しているが、どうであろう???

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Category: レアメタル

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