中国レアメタル輸出規制、WTO敗訴!本当の問題は日本の6重苦

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中国レアメタル輸出規制、WTO敗訴!


WTO(世界貿易機関)の上級委員会は30日、中国によるレアメタルを含む鉱物資源の輸出制限がWTOルールに違反するとアメリカ、メキシコ、EUが訴えた件につき、中国の違反を認定した。

中国は2000年前後から、希土類(レアアース)やタングステンなどに輸出ライセンスを敷き、その後、多くのレアメタル輸出に際し、輸出税を導入してきた。当時、WTOはあくまで世界の貿易促進のため輸入規制は問題にするが、輸出に対しては関係ないので、中国の横暴に対して打つ手はない!とよく聞いていただけに感慨深くこのニュースを読んだ。(実際、輸出関連の訴訟では二件目だとか)

ただし、この中国の敗訴によって、尖閣以降大きく取り上げられるようになった希土類(レアアース)を中心とするレアメタル問題が解決するか?というと正直なところ、あまり関係ないだろう。

というのも、今回の訴訟に含まれているのは、

- マンガン
- マグネシウム
- ボーキサイト(アルミの原料)
- コークス
- シリコンメタル
- シリコンカーバイド(炭化ケイ素)
- 蛍石
- 黄燐

であり、一般的に我々が扱う”レアメタル”は含まれていない!


とは言え、レアメタルを取り巻く状況は若干変わってきている。ギリシャ危機のおかげで世界経済も停滞気味のため、結構ジャブジャブなのである。そのため、中国の輸出規制云々・・・というのは需要家にとって一時的に大きな問題ではなくなっている。それより問題なのは、円高、高い電気代、法人税、規制・・・と六重苦とも七重苦とも言われている日本の社会構造の方である。

これまで、ハイブリッドカーなどに使われている希土類磁石メーカーは技術漏えいを防ぐため、国内生産に拘っていたが、今回の震災による電力不足やさらに値上げをしようとする高い電気代、下げることになってはいたが結局下がらない高い法人税などにより、国内生産に見切りをつけ海外生産に移転しようとしている。これは中国がレアメタル輸出を規制しているから!というのが原因でなく、トリガーを引いたのは日本自身の問題である。

経済産業省は、省を挙げて磁石メーカーの海外移転を阻止しようとしているが、根本的な問題は六重にも七重にも存在する日本で生産を続けることのネックを今の政治が解決できないことだろう。


民主党への政権交代に期待したが(もうえらい昔のことのような気がする!)、自民も民主もこの現状を打破する能力も意志もない!そう思わざるを得ない、寒い冬が今日も続いている。。。。


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Category: レアメタル

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