レアメタルブームの功罪について考える②

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レアメタルブームの功罪について考える②


前回に続き、レアメタルブームの功罪について考えてみたい。レアメタル業界と関連のない方々が一旗揚げようとして、いろいろと失敗するのは当事者には申し訳ないが、まぁ、自業自得として、もっと深刻な問題がある。

それは投機筋(ファンド)からの動きだ。

05年からか?原油価格が高騰していったが、これは投機筋からの資金が大量に流入してきたからだ。彼らは実際に原油がいる、いらないといった視点ではなく、「これは儲かるぞ!」と思えば、大量に資金を入れ、相場が上がったところで売りをかけ、そして多額の利益を得る。そしてまた買いを入れ・・・・というのを繰り返し、あの史上最高値へと向かっていった。

従来、こういった投機筋のお金はレアメタルとは無縁であったが、既に金融危機前からもニッケルなどLME(ロンドンメタルエクスチェンジ)に上場されているメタルには投機筋からの資金が流入し、ニッケルも空前の高値となった。その後、金融危機で投機筋もそれどころではなくなったため、ニッケル相場も暴落した。

ニッケルは年間消費量が100万トンを超えるレアメタルの中でも最大の商品であるが、大半のレアメタルは消費量が数万トンあるいは、数千、数百トン以下といったものが多い。そういった非常に小さいマーケットの商品に投機筋から大量の資金が流れ込めば、相場が倍、三倍、それ以上となるのは一瞬である。そうして、相場を高騰させた後、瞬時に資金を回収すれば、投機筋は儲かるが、実際の需要家にとってはいい迷惑である。相場が倍になったものを購入させられ、その後すぐに相場が半値になったりされると多額の評価損が出て、規模の小さい需要家にとっては即死である。レアメタルを現場で使っている需要家は比較的規模の小さいところも多く、投機筋の荒波を凌げるところは少ないのだ。

以前なら、投機筋も「は?レアメタル?」とキャバクラのお姉ちゃんと同じ反応であったが、今やレアメタルと言えば、何やらお金の匂いがぷんぷんする商品であり、投機筋も隙あらばとマーケットを見ているのである。

やはり、レアメタルって、一見さんがポンと来て、儲けれる世界ではないのだ!
(そんな簡単に儲けれるのであれば、とうに私もレアメタルの世界から首を洗って、今頃どこかのリゾートで優雅に暮らしているだろう。。。)

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Category: レアメタル

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