前原外相訪露、北方領土問題進展なし

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前原外相訪露、北方領土進展なし

前原外相がモスクワ訪問し、北方領土問題についてラブロフ外相と面談した。予想通り、双方平行線のまま譲らず。昨年11がつから続いているメドベージェフ大統領始め、ロシア政府要人の北方領土訪問などもあり、かなりギクシャクした会談となったようだ。

ただ、ロシアとの交渉の場合、現在のようにロシア側が比較的強いポジション(=彼らが困っていない)にある時に、彼らから妥協を取ることは不可能なので、今回、日本の主張を改めて強調してきたことは正しいことだ。その上で、シベリア開発やワールドカップを睨んだ鉄道網の整備などについての経済協力は進めていくが、最低限、韓国や中国などを巻き込んだ北方領土開発は阻止していくというのが、現在出来ることだろう。

日本とロシア間ほど戦略的に協力していくべき、二国間関係はない。米国、欧州、中国に挟まれ、その中で、単独の存在としては米欧中に比べ、弱いロシアと日本。ロシアは軍事的には問題ないが、経済、また長い国境線を抱える中国との関係では圧倒的に人口が少ない。ウラジオやハバロフスクなどが含まれる極東管区の人口が700万人に対し、中国の遼寧・吉林・黒竜江の東北3省だけで1億人を超えている!日本については、資源のない島国で、頼りの経済も不振続きであり、中国に多くの圧力を受けている。どちらも対中国で、手を握らざるを得ないのである。

過去350年、ロシアと中国は国境問題を争ってきた。当初の清の全盛期こそ中国が押していたが、その後はロシアにやられっぱなし。そして、ソ連の崩壊で弱まったロシアととの間でこの10年蜜月関係を築いているだけである。ロシアの回復、またそれを上回る中国の大躍進(清の全盛期を考えるとこれまた”大復活”とも言える。歴史的に考えれば、中国は多くの時代、世界の"超大国"であった。)を考えるとこのユーラシアの2大陸国家が両立することはあり得ない。このことはロシア、中国ともよく知っているはずだ。

今、日本がやるべきことは、そのロシアとの間で、北方領土問題はペンディングとしながらも経済面での関係を強化していき、露中間関係にひびが入った時期にしかるべき方法で北方領土問題を解決し、ロシアと手を組んで対中国に当たっていくことである。(当然、アメリカとの関係は言うまでもない)ただし、その時に”4島一括返還”に最後まで拘ってはいけない。領土問題ではどっちが正しい、正しくないというのを棚上げして、50:50などで政治解決していく方法もあり、ロシア=フィンランド、ロシア=中国で既にその方法が取られている。日本も最後は何らかの妥協(法的に日本の領土だが、ロシアが統治する。あるいは2島、3島、3.5島返還など)をせざるを得ないだろうが、それをその時の政治家が受け止めることが出来るか? 野党が単に政局目的で反対しないか? そっちの方がロシアの対応より、心配である!

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