悪の教典(上下) Lesson of the evil (貴志祐介)

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悪の教典(上下) Lesson of the evil 貴志祐介






毎日の通勤時にバスで10分、地下鉄で15分、それぞれ始発なので、確実に座ること出来る。これが私の貴重な読書タイムだ。それに加えて年間100日程行く国内外の出張時の移動時間も入れると毎年100冊程の読書量となる。ここ数年(02年ぐらいから)、読んだ本は手帳に書いてはいるが、せっかくブログを始めたので、これから書評も書くことにしよう!ミステリー小説中心で、人に自慢できる本はほとんど読んでいないが^^;)

さて、記念すべき第一回目は、貴志祐介の「悪の教典 上」、「悪の教典 下」(文藝春秋)だ!(何もこんなドロドロした恐ろしい本でなくても良かったが、今日まさに台風の中、読み終わったので)

貴志祐介の本は、ほぼ全て読んでいる。05年5月に黒い家 (角川ホラー文庫)、6月にクリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)、7月に天使の囀り (角川ホラー文庫)青の炎 (角川文庫)硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)と立て続けに読んだ。一冊何かのきっかけで読んでみて、面白いとその作家の本全て読み漁ることがある。この時も貴志祐介の発売済みのものは全て読んでしまったので、しばらく他の作家に浮気をしながら、08年10月に新たに出た狐火の家新世界より 上新世界より 下を読んだ。

中でも圧巻なのは、「新世界より(上下)」だ!1000年後の人類の姿を描いていたSF大作なのだが、従来からの貴志祐介独特の”スプラッター的恐怖感”に加え、壮大でかつ緻密な未来設定に舌を巻いた(←この表現正しい?)。上下巻で結構な文量となるのだが、人口が激減(日本全体でも数千人程度?)し、なぜか皆超能力が使えるようになっている未来の世界に引き込まれてしまった。

さて、本題の「悪の教典」だが、文量ではほぼ「新世界より」と同じ。世界は現代の高校が舞台と前作程は飛躍はしていないが、日常の世界に戻ってきた分、うま~く人間の怖さを味わわされた。さすがに主人公のような悪魔的に天才な人間はいないだろうと思いつつも、読み続けずにはいられなかった。作者がわざとしているのだろうが、上下巻を通じ、何人か主人公と対決していくであろう思わせさせられる登場人物が出てくるのだが、見事にその期待を裏切られ、あっけなく主人公の手に落ちていく。主人公を応援する訳でもなく、早く誰か止めてくれ!と思うでもなく、読み手の心は下巻の舞台となる夏休みの夜の(血にまみれた)校舎の中を彷徨うことになるであろう。

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Category: 書評

COMMENT

Re: 悪の教典(上下) Lesson of the evil (貴志祐介)

TANAKARABOTAMOCHIです。いや~結構しっかりしたBLOGですね~。びっくりしました。やはりきちっとした仕事をする人は違いますね!
それと、かなりな読書量だと感心しちゃいました。私も結構読みますが、ジャンルがマンガから重たいやつまでいろいろなので結果的に印象に残るのはあまりなかったりするんですが、リリーフランキーのコラムと「くるねこ」というマンガはおすすめですよ。あと「動物のお医者さん」「毎日かあさん」ここらへんマンガです!

で、この貴志さんって最近ぼくも知りました!私の若い恋人のサチコさん(愛称サッティー B型22歳 KARA似)が好きな本、ということで知りました。けっこう怖いんですよね。
あ~でも書評っていいですね。さっそくぼくもマネしてみます!あはは!

TANAKARABOTAMOCHIより

TANA「KARA」BOTAMOCHI #9yR9crFk | 2011.02.02(Wed) 00:38 | URL | EDIT

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